妻には相談できない!男子的家族の悩みアレコレ!パパ友談義!

11回目を迎えたパパ友談義。今回は小学校お受験を経験した西川パパ&大久保パパと来年お受験を控えている鈴木パパが、子供のお受験、教育との向き合い方について話し合いました。

西川
私は息子の小学校お受験も終わり、今は肩の荷が降りて清々しい気持ちです。鈴木さんのお子さんは来年小学校お受験をされるんですよね?
鈴木
息子は私が49歳の時に生まれたんですが、大学附属の小学校に行ってくれれば、中学と高校の受験対策用塾も必要なくなり、一緒に遊べる時間が増えると思いまして。今は子供と遊ぶのが一番楽しいです。仕事も落ち着いてきたので、家族との時間も多く取っています。
大久保
確かに中学受験となると、小学4年生から本格的に勉強しなければなりませんからね。早ければ小学校1年生からSAPIX(※1)に通いますよね! 家族旅行も控えなければいけないし、土日も塾漬けになってしまいますよね。

#SAPIX(※1)

中学校受験に欠かせないのが進学塾通い。
『開成』『麻布』『武蔵』いわゆる中学御三家をはじめ、『慶應』『早稲田』などの超難関中学校を目指す小学生たちが必ずと言っていいほど通っているのが、『SAPIX(サピックス)』『日能研』『四谷大塚』『早稲田アカデミー』などの有名学習塾。
その中でもトップクラスの難関中学校への高い合格率を誇るのが、『サピックス』。
1989年に設立と大手進学塾の中では後発ですが、超難関中学校への登竜門的塾という明確なコンセプトのもと、有名中学への合格者数を一気に伸ばしていき、首都圏と関西圏を中心に約50ヶ所まで拡大。
小学1年生からクラス分けテストが年3回(7月、1月、3月)行われ、成績順にクラスが決められます。
小学6年生になると、各クラスの中でさらに成績順で座席が決められ、成績上位順に前列から並びます。
否が応でも子供たちの成績が即座にわかってしまう、過酷な中学校受験の一面を実感します。
復習を重視し反復学習を繰り返し理解力を徹底的に強化する…いわゆる予習をさせない学習スタイルが特徴です。
毎年改訂するオリジナルのテキストは、最新の入試傾向を反映させた物で、これも『サピックス』の高い評価に繋がっています。
高額な塾代がかかり親の負担も大きいですが、毎日の宿題もたくさん出され、しっかり管理してくれるので、超難関中学校への合格には外せない進学塾となっています。

鈴木
息子は虫と魚が大好きなんです。先日、息子と私立の小学校に見学に行ったら、広い校庭を走り回ったり、生物室で虫の標本をたくさん見たり、この学校に行きたい!なんて言っています。
西川
モチベーションは大切ですね。1つのことに集中できる子はお受験も上手くいくようです。
大久保
何か1つに突出して、やり抜こうと頑張れる子はお受験において評価が高いみたいですね。
鈴木
弊社でも社員に、アンジェラ・ダックワースの本「やり抜く力GRIT」(※2)を進めています。仕事でもやり抜く力は重要ですから。

#「やり抜く力GRIT」(※2)

ダイヤモンド社から発行されているベストセラー書籍『やり抜く力GRIT』。
アメリカの心理学者にして人気の科学作家としても人気なアンジェラ・ダックワース著。
ペンシルバニア大学の心理学の有名カリキュラム「クリストファー・H・ブラウン」の特別教授であり、大学では『GRIT』を研究、大学での優秀な研究を表彰する「マッカーサー賞」を受賞。巷では「天才賞」と称されているだけに、とても権威のある名誉ある賞です。
『GRIT』とは「Guts(度胸)」「Resilience(復元力)」「Initiative(自発性)」「Tenacity(執念)」の4つのスキルから作られた造語で、この4つのスキルを養うことで『GRIT』=「やり抜く力」が身につくということです。
この4つのスキルは、環境や才能に関わらず、努力やレッスンで後発的に身につけられる能力で、しっかり自分自身でコントロールできれば、誰でも「やり抜く力」が身につくのです。
本の内容としては、どんな分野でも人が成功して偉業を達成するには「才能」よりも「やり抜く力」が重要であり、努力すればするほど、他よりも早く「やり抜く力」が身についていくというもの。
しかし、「やり抜く力」が身につけば、そこで終了というものではありません。
身につけたスキルをさらに努力を続けることで、仕事や人生において次々に設定されていく目標を達成し続けていけるのです。
仕事や人生で「成功する」には、「才能」の優劣よりも「努力の継続」、つまり「やり抜く力」こそが決定力となります。
この「やり抜く力」は、「情熱」と「粘り強さ」という要素でできおり、最も重要な目標に対して普遍的に信念を持って力強く取り組む「情熱」と、どんな困難や挫折にも負けずに努力を続けられる「粘り強さ」がそろっていれば、誰しもが目標を成し遂げられる、と著書では解いています。
この『GRIT』=「やり抜く力」は、教育界、ビジネス界、スポーツ界だけでなく、子育てに悩む親をはじめ、あらゆる分野で世界中から評価され、メソッドが採用されています。

西川
小学校お受験対策の体操教室(※3)にもその本が置いてありました!

#体操教室(※3)

小学校お受験では、知力だけではなく、運動能力や起立性協調性、コミュニケーション力も求められます。
つまり机の上の学習だけでは身につかない力も求められるのです。
中でも重要なのが、お受験体操とも呼ばれる身体を動かす力。
身体を動かすことを学ぶ体操教室に通うことも、お受験塾同様に小学校お受験では欠かせません。
いくつか小学校お受験対策で有名な体操教室があります。
中でも、東京は南青山にある『こころとからだ塾』は一番人気の体操教室で、幼少期の運動指導のパイオニアとして知られる野口俊英先生が、少人数制で体操を通して子供たちの心と身体を育成。常に入会待ちの状態の人気です。
東京は広尾にある『パッドスポーツクラブ』の体操教室も同様の人気です。
他にも人気の幼児体操教室はたくさん。
アテネ五輪の体操金メダリスト米田功氏プロデュースの『TOMAS GYMNASTICS SCHOOL』。
1人1人の個性を尊重した“人と争わない運動”を大切にした『まっく体操クラブ』。
体操のお兄さんとして活躍した黒崎雅人氏が運営する『クローバー体操教室』。
早稲田大学教授陣と共同開発をした最先端のスポーツ科学と幼児教育を融合させたカリキュラムが特徴の『ビーマスポーツ』。
などなど、活況を呈しています。
また『CENTRAL SPORTS』や『コナミスポーツクラブ』のスイミングスクールも幼稚園の頃から通い、身体を動かす力を養います。
体操教室だけでなく、子供が小学校お受験の面接や集団行動テストで人前に出たときに緊張しないように、ここ一番で力を発揮できるトレーニングとして、男の子だと空手、女の子だとバレーを習わせる親も多いようです。
さらに最近では、「身体を動かすこと」に特化したスポーツ幼稚園も人気を博しています。
その中で一番有名なスポーツ幼稚園が『バディスポーツ幼児園』。
「たくさん体を動かしていい汗をかくこと」をモットーに、スポーツを通して、チャレンジ精神や忍耐力、挨拶などをしっかり身につけられます。
オリンピックのメダリストやプロ選手から指導してもらえる「スポーツスクール」も開催し、より専門的な能力を伸ばすことができるようになっています。

鈴木
かつては子供の頃は学校の勉強や部活に集中して、大人になってから社会や世間を学んでいくような時代でしたが、今では子供の頃から社会や世間の縮図を学ぶような時代に変わりましたよね。小学校お受験を経験されたお2人から見て、何かアドバイスをいただけますか?
西川
塾では過去問の練習(※4)を受験直前にするのですが、早くから過去問だけを徹底的に繰り返せば、合格に近づくと思います。

#過去問の練習(※4)

小学校お受験の試験の内容は、一部の学校を除いて非公開。
そのため小学校お受験塾が受験を経験した家族から聞き取りで、過去の問題集やそっくり問題集を作っています。
過去問を見ると、その小学校の試験内容の傾向がつかめますので、志望校が決まったら、親御さんが早めに過去問題集を入手し、子供に繰り返し学習させるのが得策。
「小学校お受験塾では本番の3カ月くらい前から志望校の過去問対策をしますが、それよりも前に1年くらい前から徹底的に志望校の過去問を練習させるのが、合格への一番の近道!」と西川さん始め小学校お受験経験者の親御さんはおっしゃります。
そこでおすすめの問題集が、関東61校・関西5校の有名小学校の入試問題を集めた、小学校お受験塾の大手である伸芽会発行の『有名小学校別過去入試問題集』。
また、国立、私立小学校問わずに行われた小学校お受験テストの出口調査を元に作成し、首都圏、関西圏を中心に67校の入試問題を再現した、理英会の『そっくり問題集』。 これから小学校お受験の勉強を始めるにあたりおすすめなのが、初心には一番勉強しやすい奨学社の『有名小受験ワーク A』。
以上、この3つが過去問の代表選手。
中学校受験、高校受験みたいに、国語、英語、社会といった教科に分かれてないゆえに、共通項としての偏差値で計れない、偏差値を出せないのが小学校お受験。
小学校の特性によって試験の傾向や内容が全く違うので、それぞれ小学校の過去問に合わせて、個別に対策を練っていく必要があるのです。

大久保
小学校お受験は上手くいくと母親のおかげ、失敗すると父親のせいになりがち。そこを上手くコントロールすることでしょうか。
鈴木
確かに日々、母親が子育てのオペレーションをしているので、これから小学校お受験となると子供も母親もストレスがどんどん溜まっていく感じがします。だから週末はパパが子供を外に遊びに連れ出して、ママや子供をストレスから解放し、お受験以外のコミュニケーションを取ることが必要だと思います。
西川
それと子供の自立を促すために、自分のことは自分でやるように躾けることでしょうね。小学校お受験では、そんなところも行動観察のテスト(※5)で重要視されています。小さいうちからお受験だからといって無理に勉強を詰め込ませて、勉強嫌いになったら本末転倒です。

#行動観察のテスト(※5)

小学校お受験では、ペーパーテスト、面接などのほかに、多くの小学校お受験で実施されているのが、「行動観察」と呼ばれるテスト。
特に最近では、この「行動観察」を重要視する小学校が多くなってきていようで、合格するためにはきちんとした対策が必要。
「行動観察」では、5人前後の子供たちがグループはななって集団遊びをしたり、共同作業したり。
また、先生と一生にゲームや歌、ダンスなどしたり、子供たちがチームに分かれて競争ゲームをしたりと、「行動観察」のテストは、小学校によって様々です。
具体的な「行動観察」の例としては、『雙葉』は「動物の家づくり」、『早稲田』は「箱積み」、『暁星』は「お土産をわける」といった内容で、定番になりつつあるようです。
小学校お受験塾での学習的な対策はもちろん必要ですが、日ごろから子供らしく遊んでいるか、集団の和を乱さないか、人の物を無理やり奪わないか、隣の子に優しく接しられるか、挨拶はきちんとできるか、きちんとお行儀よく椅子に座っていられるか、きちんと静かにお弁当を食べられるか、箸をきちんと使えるかなどなど、毎日の日常生活の行動を、この「行動観察」のテストで見られます。
「毎日、子供らしく過ごしているか」をポイントに、試験官はそで子供の行動をチェックし、項目ごとに評点していくようです。

鈴木
うちは私が勉強できないキャラを演じて、「ここわからないから、パパに教えて」って話すと、息子は問題を自分で解きながら私に教えてくれます。このように、どうすればやる気スイッチが入るか、日々試行錯誤です。
西川
お受験に関して様々な噂や情報が流れていますが、受験の重要度のウエイトは8割が親で2割が子供(※6)って言われています。

#8割が親で2割が子供(※6)

小学校お受験は、別名「親の受験」とも言われています。
これは両親の教育に対する考え方や、学校に関する親の理解度、子供のしつけに対する考え方も、合否に大きく左右するからです。
前述の子供の「行動観察」テストでは、日々の挨拶や着替えた服を畳むなど日々の子供の暮らし方も観察されてますので、子供と丁寧に向き合ってキチンとした生活や教育をしていないと、いくら試験や親面接のテクニックだけを学んでも、小学校お受験は上手くいきません。
また入学志願書も、パパ、ママの頭を最も悩ませる要因のひとつ。
入学志願書には、志望理由や家庭の教育方針、子供の長所や短所、志望小学校の教育方針についてなど記入する項目が多岐に渡ります。
小学校側は、この志願書と親面接で子供に対しての両親の考え方や教育法はもちろん、親の背景…仕事面や経済力や性格までを調査します。
また、どのくらいその小学校に対して熱意があるかを調べるために、学校の教育方針と家庭の教育方針と志望動機をきちんと整合性を踏まえて、志望書に記入し、親面接に備えなければいけません。
さらに小学校お受験の前に、小学校の説明会はもちろん、その小学校に所縁のある紹介者を立てたり、お受験の何ヶ月か前に小学校の教頭先生や校長先生、理事長に「学校相談」「教育相談」と称して事前面談のアポを取ったり、はたまた運動会や学園祭などの学校行事を訪れたり、受験前に両親がキチンと小学校とコミュニケする努力が必要なのです。
まさに小学校お受験は子供だけのものでなく、家族総出のお受験と言えます。
お受験した小学校でも、お受験塾でも、最後に言われるのは、「一番大切なことは合否ではなく、同じ目標を目指して家族一丸となって努力して、家族の絆が養われたことです」と…。
さらに、お受験塾の送り迎えから情報収集、ネットワーク作りなど、両親が行わなければならないお受験対策は数限りなくあります。 そして、お受験塾の費用もかなりの金額。
希望小学校への合格を掴むためには、親が果たす役割は大きく、これが「小学校お受験は、親が8割、子は2割」と言われる由縁です。

鈴木
息子には太陽のような朗らかな子供になってほしいと思っています。今のところまるで「昭和の子供」のように元気で、いつもニコニコして楽しそうにしているので、安心しています。ニコニコすることで、自然に福を呼び寄せますから。
西川
小学校お受験で良かったことは、家族が1つになって努力したこと。子供が机に座って勉強する力がついたこと。合否よりも大事なことを親も学びました。今回の小学校お受験で、学校側は子供の自主性を重んじ、興味のあることに集中して取り組める子供を求めているように感じました。
鈴木
いろいろ参考になります。小学校お受験に向けて息子が頑張っているので、その経験が人生のプラスになってくれればいいなと思います。
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PROFILE

西川将史Masashi Nishikawa

二児のパパであり京都出身の実業家。大学卒業後、大手IT企業の営業職を経験。その後、投資用不動産専門ベンチャー企業に転職。 2008年11月、渋谷区にて株式会社センチュリオンを設立。同社は、設立以来300棟以上の投資用不動産を投資家へ提供し、投資家の資産形成を行ってきた。2018年からは資産形成サービス「Elephant℃」、保険代理店向監査システム「監査のミカタ」、AR事業「センチュリオンAR」、個人情報保護システム「ドイトル」その他民泊認証システムなどをリリース。現在は、センチュリオン他、複数の会社の経営や事業への投資を行っている。

株式会社センチュリオンHP
http://www.cent.co.jp/
センチュリオン社長ブログ
http://blog.livedoor.jp/centlog/