妻には相談できない!男子的家族の悩みアレコレ!パパ友談義!

12回目を迎えたパパ友談義。今回は広告代理店マンとして長く第一線で活躍してきた沼澤さんと娘さんで声楽家やミュージカル女優として活動されている優実さんをゲストに迎え、進学、就職や仲良し親子の教育の秘密について深掘りしました。

西川
初の親子でのパパ友談義ですね。
大久保
優実さんは幼稚園から高校までエスカレーターで東洋英和(※1)。まさにお嬢様コースですね。

#東洋英和(※1)

東京六本木にある、お嬢様学校として名高い東洋英和女学院。
1884年にカナダ・メソジスト教会によって創設され、キリスト教教育による人間形成、女子教育が特徴で、幼稚園から大学院まで揃った一貫教育校です。
東京23区内にある中学・高等学校一貫の女子校の中で、『桜蔭』『女子学院』『雙葉』の女子校御三家と共に人気のある女子校です。
毎朝礼拝で賛美歌を歌い、月1回は英語礼拝を行い、小学校から英語の勉強をするなど、音楽と英語教育には特に力を入れています。
今回連載で登場していただいた沼澤優実さんは幼稚園から高校まで東洋英知に通われて、優実さんいわく「小さい頃から英語を覚えたいなら東洋英和はぴったり」で、東京芸大に入学できた素養も「東洋英知の14年間の音楽教育で培った賜物です」とのことです。

沼澤
でも、大学は東京藝術大学(※2)の声楽科に進んだので、ちょっと異色なんですよ。

#東京藝術大学(※2)

日本唯一の国立総合芸術大学として1949年に創立され、数多くの傑出した芸術家を輩出してきた東京藝術大学。
いわゆる“芸術系の東大”と言われており、芸大系最難関校と位置付けられるかと思います。
前身の東京美術学校と東京音楽学校が統合して設立された国立大学で、日本の美術系と音楽系の両ジャンルの大学で最高峰として、通称“芸大”で親しまれています。 美術学部と音楽学部の2学部14学科で構成され、メインキャンパスは東京都台東区の上野公園内にあります。
入学試験方法も普通の国立大学の筆記試験とは異なり、ほぼ「専攻実技がすべて」な選考法で芸大ならではの入試方法で行われます。
実際にセンター試験(2020年を最後に廃止、2021年からは大学入学共通テスト)は受けますが、その後に実技試験があり、美術学部は第1次実技試験で「石膏像、色紙、みかんの中から1つを選び鏡と組み合わせて5時間以内に描きなさい」などの実技問題が出てきます。
第1次実技試験を通過したら、第2次実技試験では「校内の風景をスケッチし、室内の球体と組み合わせて描きなさい」などの試験が出され、試験時間はなんと3日間に渡り合計18時間に及ぶそうです。
音楽部は学科によって試験内容は異なり、専攻する実技が全てで、専攻によって実際の歌声いわゆる新曲視唱、リズム課題、ピアノなど専攻する楽器での実技演奏などの実技試験が行われます。
ただし、音楽環境創造科と楽理科は、センター試験3教科に個別学力試験で学科や小論文を課し、それらの総合判定で合否が決まるという、一般の大学と似た方式を取っている学科もありますが、ほとんどは河合塾や代ゼミの大学偏差値の数値に左右されない「専攻する学科の実技が全て」と言えるようです。
美術学部は毎年、高校卒業の現役合格者数が3割弱、浪人生による合格率が高く7割以上というのが特徴です。
それに比べて、音楽学部は全く美術学部とは逆で浪人生の受験は1浪までで、現役合格が義務付けられていると言っても過言ではありません。
世界でも最高水準の芸術教育を行い、世界の芸術文化の発展における指導的役割を果たしています。
2016年には東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校が、「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」に選定。世界に通用するグローバル・リーダー育成の教育を通して社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る学校として認定されています。

優実
東洋英和では毎朝、賛美歌を歌うんです。音楽や英語を学ぶにはいい環境だと思います。ハワイやニューヨーク、オーストラリアなどそれぞれ英語圏出身のネイティブの先生がいて、小学校から英語を学ぶので、普通に毎日の学校生活や授業の中で英語力を身につけました。
沼澤
長男は小学校から高校まで成蹊(※3)で、大学は外部受験をして青山学院大学に進学しました。高校時代からダンスやバンドを始め、今は声優をやっています。私の弟(沼澤尚)はドラマーで、慶應高校までは野球をやっていて、慶應義塾大学卒業後にアメリカに渡り、海外のミュージシャンと仕事をしています。娘はミュージカル女優を目指していますが、今の時代はSNSやYouTubeなど、世間に認知される方法は多種多様なので、自由な発想で自分のやりたいことを目指してほしいですね。

#小学校から高校まで成蹊(※3)

成蹊学園は、1912年成蹊実務学校として東京は池袋で開設されたことが始まり。
現在では小学校から大学院までの総合学園として東京は吉祥寺にあり、自発的精神の育成と個性の発展伸長を目指す、真の人間教育を理念として掲げています。
小学校での授業は他校と比べて特徴的で、かなり変わっており、『遊び』『散歩』『つながり』『劇』『映像』『舞踊』等、他の小学校には見られない教科を特設しています。
『遊び』の授業とは教えるのではなく、自らが主体的に学ぶ場として、様々な遊びを通して経験を豊かにし、多面的な発育を追求し、感性・創造性・創意工夫を身につけ、人に対する思いやりや社会性を育む教育をしています。
『散歩』は、目的を持たない「ぶらぶら散歩」が中心で、一人一人の興味や発見を大切にして、自然や社会の事物や現象を直接見聞きし、たくさんの感動や体験を通して、人間性を深めていきます。
『つながり』は、1年生から6年生までが1人ずつのメンバーによるユニットを作り、そのユニットでの活動を通して、異なる年代との人間関係を築きます。 『劇』は、様々な劇活動を通して人間関係を深め、創造力を豊かにし、鑑賞力を高めます。
『映像』は、カメラやビデオをつかった表現活動を通じて創造力を養います。
『舞踊』は、心を解放させ、動くことの楽しさを味わいながら、作品を創作したり互いの作品を鑑賞したりします。
このようなユニークな教科で、伸び伸びとした表現活動を通して、豊かな心や健康な身体づくりを目指し、心身の調和を図っています。
他では、成城学園の小学校や和光小学校が同じような教科や教育を実践しているようです。
安倍晋三総理大臣の母校としても知られ、上記のような自由で主体性を鍛える授業が多いことから、政治家や企業家、経営者から多くの芸能人や著名人まで才能の突出した傑人を輩出。
俳優の中井貴一さんや高島彩さんなど、都会的な雰囲気の卒業生が多いのも特徴です。

大久保
まさに芸術家一家ですね。芸術系トップの国立大学を卒業しても、就職でなく、アーティストの道に行きましたね!
優実
中学2年生の時に宝塚に魅了され、専門のスクール(※4)に通い、高校1年生の時に受験して最終まで残ったのですが受かりませんでした。ただその時がこれまでの中で一番ガムシャラに頑張りましたし、歌とダンスの世界に進みたいと思い、ミュージカルを学べる大学(※5)を探し始めて、最終的にはクラシックが大事と気づきまして、クラシックな声楽が学べる東京藝術大学に進学したんです。

#専門のスクール(※4)

憧れのタカラジェンヌになるためには、まずは宝塚音楽学校に入学することが条件になります。
中学卒業から高校卒業まで、最大4回の受験チャンスがあり、1次試験から3次試験まで設けられ、合格者は約40名、倍率はおよそ24倍という狭き門です。
面接・歌唱・舞踊などの試験科目があり、この難関をクリアするための宝塚音楽学校合格専門のお受験スクールまであります。
多くのお受験スクールでは元タカラジェンヌが講師を務め、合格のための厳しいレッスンが行われます。
またそのお受験スクールから宝塚音楽学校に入学しても、厳しい授業やレッスン以外でも毎朝1時間半にわたる学校の掃除などは、ゴミチリ1つがなくなるまでピカピカにきれいにするまで終わらない厳しさ。
さらには宝塚音楽学校では団体生活、上下関係なども徹底され、専門のお受験スクールでも規律の厳しさまで教えられます。
掃除から挨拶、立ち振る舞いなど全てに徹底したマナーが培われるので、昔は宝塚音楽学校は「花嫁学校」とも言われました。
宝塚音楽学校卒業後は基本的には全員宝塚歌劇団に入団しますので、専門のお受験スクールでの対策が、より将来の夢に直接的に影響してきますので、非常に重要となる専門のスクールであります。

#ミュージカルを学べる大学(※5)

宝塚音楽学校の最終試験で合格が叶わなかった優実さんですが、その後は気持ちを切り替えて、高校3年からはミュージカルの道に進むために、歌とダンスを学べるミュージカルに適した音楽系、芸術系大学を探したそう。
ミュージカルを本格的に学べるミュンヘン州立大学などのドイツの大学を志望し、優実さんご自身でドイツ語の先生まで見つけて、ドイツ留学を計画していたそう。
そんな時、優実さんが通われていた宝塚受験の専門スクールの先生から、東京藝術大学を薦められ、声楽科への受験に望み、見事合格を勝ち取りました。
宝塚音楽学校を目指して頑張った「学び」は決して無駄ではなかったのです。
ちなみにミュージカル系に将来進みたい人のおすすめ大学としては、洗足学園音楽大学のミュージカルコース、桜美林大学の演劇・ダンス専修、国立音楽大学の演奏・創作学科、玉川大学のパフォーミング・アーツ学科、尚美学園大学の舞台表現学科、日本女子体育大学のダンス学科、大阪芸術大学の舞台芸術学科などが挙げられます。

西川
自分のやりたいことに対して意識が高いって大切ですよね。生きていく上で意識の高さはすごく重要で、人生そのものが芸事みたいなものかもしれませんね。
沼澤
私の父もプロ野球選手で、私だけサラリーマンの道に進んだんです(笑)。
西川
成人されたお2人のお子さんと今もご一緒に同じ屋根の下って、やっぱりいい親子関係の証でもありますね。自分の息子の将来を考えると、子供が成人になってから、どういう大人に、親子関係になっていくんだろうと、気になります。
沼澤
息子と娘同士も兄妹仲がとてもいいですし、家族間においてそれぞれの絆が深いかもしれません。私は子供から親に求められるうちは、これからもしっかり面倒を見ていきたいと思います。
大久保
優実さんぐらいの世代になったら、父親のことをウザいと思うもんじゃないですか?
優実
父は小さい頃から今も私を1人の人間として扱ってきてくれました。子供の意見でも最後まで聞いてくれて、とことん対話をしてくれました。頭ごなしに怒ったりすることはなかったです。
大久保
素晴らしいですね!
西川
沼澤さんの家族への愛情の深さが滲み出ているからこその、良い親子関係なんですね! 目先のことを考えて受験とかに血眼になるより、将来ずっと家族が仲良く過ごしていけることが、一番SDGsな幸せ(※6)なんですね!

#SDGsな幸せ(※6)

今の時代のキーワードとして最も注目されている、国連が提唱する『SDGs』(エスディージーズ)。
『Sustainable Development Goals』の略称で「持続可能な開発目標」を意味し、2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成を目指す17の目標と169のターゲットで構成されています。
未来の世代に向けて美しい地球で平和で豊かな生活を維持するためのサスティナブル(持続可能)な社会を実現するための行動は、「誰も置いていかない」というキーワードをもとに、企業も組織も行政も個人も人類の誰もが意識し行動していかなければなりません。
日常生活の本当の持続的な幸せを推進するために、「誰もが皆一緒に幸せになろう」「誰かの利益のために、周りの環境や人々が犠牲になっては絶対いけない」などの信念の元、『SDGs』は世界中で推進されています。
『SDGs』のさらに詳しい内容に関しては、外務省のサイトhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.htmlまで。

沼澤
授業参観日など子供の学校行事には、仕事を抜け出してでも必ず出席していました。学校や集団の中にいる子供の姿を見られるいい機会ですから。子育ては義務ではなくて権利だと思うんです。子育てができることほど幸せなことないです。
西川
子育ては親の権利…素晴らしくいい言葉ですね。親からの強要ではなく、子供の興味ややりたいことをやらせる…これからの子育てに生かしたいと思います。
大久保
本来、子供にとっての幸せが親にとっても幸せですからね。
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PROFILE

西川将史Masashi Nishikawa

二児のパパであり京都出身の実業家。大学卒業後、大手IT企業の営業職を経験。その後、投資用不動産専門ベンチャー企業に転職。 2008年11月、渋谷区にて株式会社センチュリオンを設立。同社は、設立以来300棟以上の投資用不動産を投資家へ提供し、投資家の資産形成を行ってきた。2018年からは資産形成サービス「Elephant℃」、保険代理店向監査システム「監査のミカタ」、AR事業「センチュリオンAR」、個人情報保護システム「ドイトル」その他民泊認証システムなどをリリース。現在は、センチュリオン他、複数の会社の経営や事業への投資を行っている。

株式会社センチュリオンHP
http://www.cent.co.jp/
センチュリオン社長ブログ
http://blog.livedoor.jp/centlog/